悲しい出来事

昨日は、午前中から午後にかけて降った雨の影響で天気も良くて涼しくて、過ごしやすい一日でしたが、一つショッキングな出来事が、、、(>_<)

 

ランニングしてシャワー浴びて、洗面所で髪の毛乾かしていたいたところ、シェアハウスのオーナーさんが、ものすごい真剣な表情で上階から降りてきました。

 

真剣な表情のまま

「マサ覚えてる?」

と聞かれ、初めはピンと来なかったものの、2回ほど繰り返してくれて、理解した私。

「あっ、はい、ここに前住んでたシェアメイトですよね、どうかしたのですか?」

 

と聞くと、その硬い表情のまま

 

「マサが自殺したって」

 

と言う信じられないことばをオーナーさんから聞かされた。

 

 

 

------------------------------------------------------------

彼は東京の有名な私立大学を卒業、大手メーカーに勤めていたのだが、鬱を発症して休職、その後、今のシェアハウスに来たのだそうだ。

 

私が彼と過ごしたのは、ほんの二ヶ月弱。

彼は普段、あまり部屋からも出てくることはなく、仕事も休んでいたので、平日は毎日仕事に行く私とは生活リズムも違うかったこともあり、顔を合わせることはあまりなかった。

おまけに休みの日は外出してて帰って来ないことも多かったので、なおさら顔を合わせることはなかった。

 

彼は、言葉では表し難い、少し変わった雰囲気を醸し出していて、少し近寄りがたく、あまり言葉を交わすこともなかった。

 

オーナーさんからは、自分の思い通りに変えようとするこだわりが強いと言うことを、少しだけ愚痴っぽく話していた。

シェアハウスのルールがあるのに、それを不便だからといって変えようとすると。

あとは、依存心が強く、なんでも頼ろうとすると何度も言っていた。

もっと自立が必要だとも。

 

 

私は、オーナーさんサイドからしか話を聞かなかったので、彼が本当のところ何を考えていたのか、どう感じていたのかは分からない。

 

けれども、彼は、休職の期限が来て、それでも会社に戻ることができず、どうやら会社も辞め、収入をなくし、今の都心のシェアハウスから、東京郊外のソーシャルアパートメントに引っ越していった。

いまのシェアハウスは、東京都の中心地にあり、家賃も安くはない。

働かない人には支払うのが厳しい家賃だったので、出ていったのだろう。

それが去年の12月。

 

あれから7ヶ月がすぎた。

彼がどうしているのか、どこで何をしているのか、全く知る由もなく、頭に思い浮かべることもなく、今に至る。

 

残念ながら、当時コミュニケーションもほとんどなかったので、連絡を取る手段もなかった。

 

そんな彼は、いったい何に苦しみ、どうして自ら命を絶つという選択肢を選んでしまったのか、いまの私には知りようもない。

 

 

私自身、死にたいとか、自分の命を絶つことを考えなかったこともゼロではない。

かつては、ここで線路に飛び降りたら死ぬんだろうな、とか考えたこともあった。

けれども、幸か不幸かそんな勇気私にはなく(笑)、今に至る。

 

ただ、シェアハウスで暮らすようになってから、自分でも気づかないうちに、そう言うことを考えなくなっていた自分が、いたことに気がついた。

 

家に帰っても一人ではない。

話す人もいるし、帰ったらワンワン鳴いて出迎えてくる犬もいる。

そんな生活が、気づかないうちに私の心を癒してくれているのかもしれない。

 

彼は、シェアハウスからは出ていったけれども、ソーシャルアパートメントでの暮らしを通して、他の住人との交流はなかったのだろうか。

思いとどまらせてくれることやもの、人ははなかったのかな、、、。

------------------------------------------------------------

 

 

改めて、シェアハウス生活のありがたさに気づけた今日このごろ。

 

感謝して、彼のぶんまで精一杯生きよう。

そう心に誓った今日このごろ。