【読書録】そうだ、星を売ろう KADOKAWA 永井孝尚

先日ブログに読書録をアップしてから、なんと1か月たってしまいましたが、2冊目読んだので、つづります!

今後はもう少し記事数を増やしていきたいです。

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~『そうだ、星を売ろう 「売れない時代」の新しいビジネスモデル』 KADOKAWA 永井孝尚氏 ~

概要

バブル最盛期には、中京圏を中心に多くの観光客が訪れた長野県阿智村昼神温泉と呼ばれる温泉で有名な場所であるが、バブルが崩壊し、人々のニーズが多様化した現在では、閑古鳥がなく施設の一つとなってしまった。

 

そんな阿智村を『星』で売り出すという新たな試みで大成功に導くまでの流れをつづった小説風ビジネス本。

事実をもとに作成したフィクション。

主人公の諸星明が、彼女を昼神温泉に招待した時に言われたコトバ「こんな温泉どこでもあるじゃない」「ディズニーを超えなきゃダメだよ」という言葉から全てがはじまる。

阿智村が「星」を強みに首都圏に住む20~30代の若者をターゲットにして集客に成功するまでの道のりを、経営者ジョン・コッターが説く「変革のための8段階のプロセス」に沿って解説している。

 

大規模な変革推進のための8つのステップ

ジョン・コッターは、変革する際に起こりがちな8つの間違いとして以下を挙げている。

①現状満足の容認

②十分な力を備えた連携チームの結成を怠る

③ビジョンの重要性を過小評価する

④従業員にビジョンを十分に伝達しない

⑤新しいビジョンへの場外発生の許容

⑥短期的成果の達成を怠る

⑦早急な勝利宣言

⑧変革を企業文化に定着させることを怠る

 

そして、大規模な変革を推進するためには、以下の8つのステップを経る必要があるという。

①危機意識を高める

②変革推進のための連携チームを築く

③ビジョンと戦略を生み出す

④変革のためのビジョンの周知徹底

⑤従業員の自発を促す

⑥短期的成果の実現

⑦成果を活かして更なる変革の推進

⑧新しい方法を企業文化に定着させる

この8つのうち、1つでも過ちを犯せば変革は出来ないという。

 

阿智村は、様々な障壁を乗り越えながら、変革のためのこの8つのステップを一つとして過ちを犯すことなく達成していくのだ。

 

マスツーリズムとニューツーリズム

また、阿智村の「星」を売り込むプロジェクトを阻む敵が現れる。

その中で、「マスツーリズム」と「ニューツーリズム」の違いについて、解説してくれる。

これまでの観光は、

①観光客の「休みに旅行に行きたい」「××へ行きたい」という需要を満たし

②旅行会社が企画するパッケージツアー「都市で集客する発着地型の大量集客、大量送客」モデルを中心に

③大規模な施設型観光資源開発、イベント型集客

で十分に人を集客することができていた。

これがいわゆる「マスツーリズム」

 これに対して、最近の観光客は

①価値観の多様化に伴い、ニーズが細分化され、より要求も高度になっており、「感動」「体験」がキーワード

②個々のニーズに応じて、地域主導で集客を考える「着地型」旅行商品が求められる。

地域資源を有効に活用し、地域のブランディングを通じた観光まちづくり

が求められている。

これこそが「ニューツーリズム」

かつてのマスツーリズムの時代は終焉、これからはニューツーリズムに応じた地域づくりをしていくことの重要性を伝えてくれている。

 

筆者が一番伝えたいメッセージ

変革をおこすためには、ヒト・モノ・カネ以上に、何よりも『熱い想い』が大切だということ。

リスクを恐れて変わろうとしなない自分が最大の敵

成功体験を捨て去り、新しい挑戦をしていくこと

が、成功、変革に最も必要だということを、わかりやすく伝えてくれています。

 

編集後記

インバウンドに携わる私としては、非常に勉強になることばかりの1冊です。

自分の仕事のあり方はもちろんのこと、プライベートも含めて、失敗を恐れず果敢にチャレンジしていくことが大切だということに、改めて気が付かされました。

チャレンジなくして成功はなし。

どんどんActionに起こしていきます。