夫のちんぽが入らないbyこだま
人づきあいが大の苦手で、これまで仲良しと呼べる友達などいなかった主人公。大学生になり、ド田舎から地方都市に引っ越し、住み始めた同じぼろアパートに住む1歳年上の先輩、人づきあいが大の苦手な主人公にかまうことなく、距離を縮めていき、付き合うことに。
交際が始まり、順調に続き、結婚することに。
ただし一つ問題が。彼の性器が入らない。そんな問題を抱え、入らないことにもやもやとした気持ちを抱えながらも、兄妹のように精神的なきずなを深めていくストーリー。
なかなか公にできないような恥ずかしい話も全て「あけすけ」に綴られているところに好感が持てる本。
あとは、結婚して子供をもつという普通の幸せもある一方で、それだけではない。
マイノリティーかもしれないけれども、こんな夫婦・家族の形もあるんだな、ということに気づかされるストーリーでした。
夫婦・家族の在り方は、その数だけある。
私も、いつか笑いごとに出来るところまで達観できるようになったら、過去の自分の話を元に小説で書いてみたいな、そう思わせてもらえた本です。