あの人

とある人に会いに長野ボランティア活動に参加した。

スケジュールがかつかつだったので、日帰りの弾丸スケジュールだった。

ボランティアに行ったというより、人に会いに行ったようなものだ。

それをわかってくれたのか、その彼は柳原のボランティアセンターまで車で迎えに来てくれた。会えたし、少しだけだけど話ができた。

ボランティア先も、やりがいのある場所を調整してくれた。

迎えに来てくれて、他の団体に交じって作業できるよう工面してくれて。特別対応をしてくれた。

 

仕事をしているその人の姿を初めて見た。

私と会っている時とは全く違う感じだったけど、あーこの人はこういう感じなんだ、と仕事の時の様子もわかった。

「私のことをあんまり仕事に入れたくない」そういう風に言っていた例の彼の言葉が妙に納得できた。

あ、私はあまり入り込みすぎて、邪魔はしない方がいいんだろうなって思った。

けどそれでも、きっと私がずっと心のどこかで欲していた「彼が仕事してる姿」を垣間見ることができたのはよかった。

 

仕事をしている彼は格好良かった。長らく災害ボランティアに携わり、散髪にも行けず髪が伸び放題でも、やっていることが交通整理でも、それでもカッコよかったし、改めて魅力的な人だなと、惚れ直した。

その気持ちを素直に手紙に書いてみた。長々書くのもあれだなと思い、原稿1枚にまとめた。

かわいい封筒がなかったので、縦長の茶封筒に入れた(笑)

今朝郵便局に出したから、明日か明後日には届くだろう。

彼はいつ読むのかな。わからないけれども、きっと手紙を読んだら何か連絡があるだろう。

何も言わずにそれを待ってみよう。

これからも時々手紙送ってみようかな。

返事はいらないよという意味を込めて、住所なしで。